性感染症(性病・STD)とは

性感染症は性行為(オーラルセックス、肛門性交を含む)が原因となって引き起こされる感染症です。性行為以外で感染するものもあれば、ほとんど性行為が原因となっているものもあります。

これまでは性病(STD:Sexually Transmitted Diseases)と呼ばれ、現在では性感染症(STI:Sexually Transmitted Infections)とも呼ばれるようになりました。

近年、梅毒の感染者が増えていることが話題になっています。原因ははっきりとはしていませんが、おそらくSNSなどを通じた不特定多数の性行為の機会が増えたこと、コンドームを使用しない性行為の機会が増えたことによるものではないかと推測しています。また、クラミジアや淋菌も比較的多い性感染症です。
さらに最近では、マイコプラズマ・ジェニタリウムやウレアプラズマ・ウレアリティカムといった細菌も性感染症に関連しているのではないかと注目され始めています。

しかし、こういった性感染症を専門に扱うクリニックは非常に少なく、東京を除いての地域ではほとんどないのが現状です。泌尿器科や産婦人科が検査や治療を行っていますが、あまり積極的に診療を行っていないということもあります。

性感染症に感染すると、膿がでたり、痛みがあったり、ぶつぶつができたりというイメージが強いかと思います。主な症状は以下のページで解説していますので気になる症状があれば参考にしてみてください。

しかし、必ずしも典型的な症状が出るわけではなく、症状がないことも多いです。そのため、実は感染しているにも関わらず知らず知らずに大切なパートナーや色々な人にうつしてしまっている可能性もあるのです。

特に感染者数が多い感染症については、症状がなかったり、潜伏期間が長かったり、感染力が強いといったことが理由で感染が拡大していると言えます。例えばクラミジアや、最近では梅毒がそれにあたります。

感染機会があった場合は、まずは検査を受けましょう。

検査と治療

検査を受ける場合には、どんな病院、クリニックにかかったらいいでしょうか。

女性の場合は産婦人科、男性の場合は泌尿器科を受診するのが一般的です。皮膚症状によって、皮膚科を受診する場合もあります。
保険診療で受診したい場合はこれらの診療科に行くことをおすすめします。

しかし、これらの診療科では専門分野以外の検査はできない場合があります。
例えば、産婦人科に行って喉の検査をしたくてもできない可能性があります。
また、保険診療では検査をしていないウレアプラズマなどの検査をしたい場合にも当クリニックのような専門的に検査を行っている医療機関がおすすめです。

最近では郵送検査キットがインターネットを通じて購入できるようになってきました。
これらの検査キットも正しく使用すればある程度信頼できる検査結果を得ることができます。自宅にいながらにして検査ができるのも便利です。
しかしながら、どんな検査が必要なのか、検査後の結果の判断や治療など総合的なきちんとした知識が必要です。
インターネットで情報を得ることもできますが、中には情報が足りていなかったり間違っていたりするものもあります。

検査から治療まで一貫して受けたい、少しでも早く結果が知りたい、わからないことがあるので相談したい、ネットの情報だけでは心配、信頼できる機関で検査をして欲しい、そういった方にも当クリニックはおすすめできます。

それぞれの性感染症の検査については検査方法・治療についてで解説しています。

症状について

以下は主な症状です。感染していても症状がないことも多いので、感染機会があった場合は検査をおすすめします。

女性

症状考えられる感染症
性器の痒み、痛みクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ、細菌性膣症、性器ヘルペス
性器にできものがある尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒
おりものの状態が変わったクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ、細菌性膣症
不正出血があるクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ、トリコモナス
喉の違和感、痛みクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ
女性の症状

男性

症状考えられる感染症
尿道の痒み、痛み、膿が出るクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ
性器にできものがある尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒
性器が痒いカンジダ、亀頭包皮炎
喉の違和感、痛みクラミジア、淋菌、マイコプラズマ/ウレアプラズマ
男性の症状

Q&A

Q:放っておいても治りますか?
A:治療せずに自然治癒することは基本的にはありません。(他の治療の際の、治療薬で気づかずに治療できる場合はあります)不妊などの原因にもなりますので、早めの検査、治療が必要です。

Q:一回の治療で治りますか?
A:治ることがほとんどですが、一回では治療が完了しないこともあります。
また、性器ヘルペスは根治することはできず、再発の可能性があります。尖圭コンジローマも複数回の治療が必要になることがあります。

Q:症状が治ったら薬を飲むのをやめてもいいですか?
A:症状がなくなったからといって完全に細菌がいなくなったわけではありません。決められた量を飲み切ってください。

Q:薬を飲んだらすぐに性行為をしても大丈夫ですか?
A:治療開始後からは感染力は落ちると考えられますが、完全に体内から細菌が消えるのには2週間程度かかると言われています。また、一度の治療で治らないこともあるので、再検査して陰性が確認できるまでは控えるようにしましょう。

Q:風俗に行きました、性病にかかっていますか?
A:風俗店で働く方が必ずしも性病に感染している可能性が高いわけではありません。例え相手が感染したとしても、一回の接触で必ず感染するとも限りません。ただし、感染していても症状がないこともありますので、疑いがあるのなら検査を受けてください。

Q:体調が悪いです、性病でしょうか?
A:梅毒、HIV、B/C型肝炎などは全身症状が出ることがあります。淋菌、クラミジアなどは基本的には性器や喉の症状のみですが放っておくと他の部分に症状が広がることがあります。

Q:パートナーが性病の検査で陽性でした、どうしたらいいですか?
A:あなたも同じ感染症に感染している可能性があります。検査、治療をおすすめします。また、相手が治療していても自分が感染していた場合、再度相手に感染させる可能性があります。

性感染症(性病)の種類

クラミジア

日本で現在最も感染者数が多いとされている性感染症です。世界でも一番多いとされています。特に若い世代に感染者が多いです。
また、妊婦健診の時に5%ほど感染が見つかると言われ、男性もその程度の割合で感染しているのではないかとも言われています。

感染力が高いことに加えて、自覚症状が出ないこともあるため知らず知らずのうちに感染しやすいのです。
1回の性行為での感染率は30〜50%と言われています。また、喉や肛門に感染することもあります。

症状

男性の場合、約半数は自覚症状がありますが、女性の場合はほとんどの場合は自覚症状はないか、軽度です。

症状としては、男性の場合は尿道の痛みや排尿時の違和感、白い膿が出るなどがありますが、症状がないか軽度なことが大半です。
女性の場合はおりものの増加や不正出血、下腹部痛などがありますが大きな症状がない場合がほとんどです。
目立った症状はありませんが、放っておくと男性の場合は前立腺や精巣上体という部分まで感染が広がって不妊になる可能性もあります。

女性も同様に、放っておくと卵巣炎や骨盤内炎症性疾患(PID)という状態になってしまうこともあります。こちらも不妊や子宮外妊娠の原因になります。

喉に感染した場合はイガイガした感じや少し腫れることもありますが症状が出ないことも多いです。

特徴

潜伏期間は、約1〜4週間です。感染経路は、性行為や粘膜の接触です。

検査と治療

【検査】男性は尿、女性は膣ぬぐい液で検査します。喉の場合はうがい液で検査します。

【治療】治療は飲み薬によるものです。1回の内服で完了するお薬や、1週間内服するお薬があります。

一度感染し、治療したからといってもう感染しないわけではなく、再度感染する可能性があります。
もし、パートナーも感染していて相手が感染したままの場合、再度感染する可能性があります。(ピンポン感染)
そのため、治療する場合は自分自身だけでなくパートナーも一緒に治療することが必要です。

おすすめの検査:淋菌クラミジア(性器、咽頭)セット

まとめ

クラミジアは自覚症状に乏しく、感染力が高いです。
そのため、コンドームによる感染予防が大切です。
また、オーラルセックスによって喉への感染もあるため、性器だけでなく喉も含めた定期的な検査が重要となります。

淋菌

淋病とも言われます。クラミジアに次いで感染者数が多い性感染症です。

男性の場合は、排尿時の激しい痛みや膿が出ることから気づく場合が多いです。一方で、女性はクラミジア同様に自覚症状が少ないのが特徴です。
性器だけでなく喉や肛門にも感染します。喉や肛門への感染の場合は自覚症状が乏しいです。
クラミジアと一緒に感染している場合も多く2〜3割程度あります。

症状

男性の場合は、尿道の違和感や痒み、排尿時の痛みがあります。また、淡黄色の膿が出るという症状もあります。

女性の場合は、おりものの増加や不正出血などがありますがおよそ8割は自覚症状がありません。
喉に感染した場合は、痛みなどが出ることもありますが比較的稀であり症状がないことがほとんどです。

特徴

潜伏期間は、約2〜7日間です。感染経路は、性行為や粘膜の接触です。

検査と治療

【検査】男性は尿、女性は膣ぬぐい液で検査します。喉の場合はうがい液で検査します。

【治療】治療は点滴と飲み薬によるものがあります。点滴による治療の方が効果は期待できます。

治療が完了しても、再度感染する可能性はありますのでパートナーとの治療をお勧めします。

おすすめの検査:淋菌クラミジア(性器、咽頭)セット

まとめ

淋菌は男性の場合は比較的症状がはっきりしていますが、女性の場合自覚症状に乏しいです。喉への感染の場合は男女ともに自覚症状がほとんどありません。
そのため、コンドームによる感染予防が大切です。 また、性器だけでなく喉も含めた定期的な検査が重要となります。

マイコプラズマ/ウレアプラズマ

近年になって、淋菌やクラミジア以外にも尿道炎を引き起こす細菌があることがわかってきました。

それがマイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)です。マイコプラズマ肺炎の原因菌であるマイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)とは別の細菌です。潜伏期間や症状はクラミジアに似ています。クラミジアや淋菌ではないのに、尿道炎があるという場合には感染している可能性が高いです。
また、淋菌、クラミジアと同様に喉に感染する可能性があります。

マイコプラズマ・ジェニタリウムの他にもマイコプラズマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、ウレアプラズマ・ウレアリチカム(Ureaplasma urealyticum)、ウレアプラズマ・パルバム(Ureaplasma parvum)という細菌も確認されています。
しかし、性感染症との関連性はまだ完全には解明されていません。

症状

マイコプラズマ・ジェニタリウムに感染すると、クラミジアに似た症状が出ることことがあるが症状は軽度、もしくは症状がないことが多いです。
喉に感染した場合もほとんど症状がありません。

特徴

潜伏期間は、約1〜5週間です。 感染経路は、性行為や粘膜の接触です。

検査と治療

【検査】男性は尿、女性は膣ぬぐい液で検査します。喉の場合はうがい液で検査します。
    マイコプラズマ・ジェニタリウム以外の検査も可能ですが、通常はマイコプラズマ・ジェニタリウムの検査をおすすめします。
【治療】治療は飲み薬によって行いますが、飲み方のパターンがいくつかあります。

おすすめの検査:性器4項目+MG

まとめ

マイコプラズマ・ジェニタリウムは最近注目され始めた細菌です。
クラミジアに比べると感染者数は少ないですが、症状が改善しない場合や感染機会が多い場合は検査することをお勧めします。

トリコモナス

膣トリコモナス原虫という微生物の感染によって引き起こされます。

クラミジアなどが若年層に多いのに比べてこちらは中高年に多い傾向にあります。
男性には感染しにくいとされていますが、感染する可能性はあります。

感染

女性の場合、おりものの臭いがきつくなったり、泡状のおりものが出たりする場合もあります。
また、排尿時や性交時の痛みがある場合もあります。しかし、半数近くは症状が出ません。
男性の場合、症状は軽度ですが、排尿時の痛みが出ることがあります。

特徴

潜伏期間は、10日〜6ヶ月間と幅があります。
感染経路は、主に性行為です。しかし頻度は多くないですがトイレやタオルなどを介して感染することもあります。

検査と治療

【検査】膣から採取した検体に対して検鏡という検査を行います。

【治療】膣錠や内服の治療薬で治療します。
    妊婦の場合は内服できないので、膣錠で対応します。

まとめ

クラミジアや淋菌に比べると頻度は少ないですが感染の可能性があれば検査をすることをおすすめします。
また、性行為をしていなくても感染の可能性があるため、気付かないうちに感染しているという可能性もあります。

カンジダ

常在菌であり、他の性感染症と違って細菌があるから感染しているというものではありません。

体調の変化やストレス、免疫力の低下などから細菌のバランスが崩れて発症します。
主に女性が多く、男性に感染する場合はあまり多くありません。

症状

おりものの量が増えたり、臭いがしたり、チーズ状のおりものになったりします。
男性の場合は、かゆみや白いかすがついたようになるなどします。

特徴

常在菌のため、普段から細菌がいることもあります。

検査と治療

【検査】膣から採取した検体に対して検鏡という検査を行います。

【治療】女性は膣錠を使って、男性はクリームを使って治療します。
    内服薬による治療を行うこともできます。

まとめ

女性の場合は体調の変化などによって比較的症状が出やすいです。
膣の洗いすぎや薬剤の使用によっても引き起こされることがあります。

細菌性膣症

常在する表在菌などが異常に繁殖した状態です。性行為に関連して引き起こされることが多いですが、性感染症ではありません。

頻繁な性行為や抗生物質に使用によって引き起こされます。

症状

おりものの量が増えたり、臭いがしたり、サラサラしたおりものになったりします。かゆみが出てくることもあります。

特徴

放っておくと子宮頸管炎などにつながる可能性があります。

検査と治療

【検査】膣から採取した検体に対して検鏡という検査を行います。

【治療】膣錠を使って治療します。
    内服薬による治療を行うこともできます。

まとめ

性感染症ではありませんが、性行為によって引き起こされることが多いです。

梅毒

2010年から増加し始め、2022年の感染者数は20倍近くになっています。
以前は有効な治療薬がなく不治の病と恐れられていましたが、現在は正しく治療すれば治る病気です。

症状

初期の梅毒(I期梅毒)では、硬性下疳やリンパ節の腫れがあります。その後2〜3週間ほどで症状がなくなります。

治ったと思って放置していると、手足や体に赤い斑点が出てきます。ここまできてようやく感染していることに気づく場合もあります。
それ以上に放っておくと、神経が侵されたり腫瘍ができたりします。

このように症状が多彩であり、他の病気と間違われることもあります。

特徴

潜伏期間は、3週〜3ヶ月間と長く、検査をしても感染機会から分かるまでに一定期間空ける必要があります。
感染経路は、性行為や粘膜の接触です。

症状があっても、血液中の抗体を検査するので陽性にならないことが時々あります(偽陰性)。
梅毒の可能性が高い場合には、検査結果とは関係なく治療することが推奨されます。

検査と治療

通常は梅毒に対する抗体があるかどうかで判断します。

【検査】直接細菌を調べているわけではないので、検査ができるまでに感染から1〜3ヶ月程度の期間が必要です。
    過去に感染した経験がある場合は抗体が陽性になってしまいますので、RPR抗体の量(定量検査)を調べます。

【治療】1回の注射(II期の場合は2回)か4週間の内服薬での治療があります。
    治療後に再度抗体の量を検査して、治療効果があったかどうかを判断します。

まとめ

潜伏期間や検査で感染が分かるまでの期間が長いため、その間に感染を広げてしまうリスクが高いです。

性器ヘルペス

一度感染した後、何度も再発を繰り返します。
唇にできる口唇ヘルペスと似た症状、経過をたどります。(どちらもHSVですが型が違います)

症状

初めて感染した場合には、水疱や潰瘍ができ、痛みが強いことが多いです。
2回目以降の発症ではやや症状が落ち着いていることが多いです。

特徴

潜伏期間は、約2〜10日間です。

感染経路は、性行為や粘膜の接触です。
普段は神経節というところにウイルスが潜んでおり、皮膚、粘膜に症状がある時に接触することで感染します。

検査と治療

【検査】視診、もしくは患部のウイルス検査を行います。

【治療】ウイルスを抑える飲み薬を使用します。症状が少ないときは塗り薬を使うこともあります。

あくまでもウイルスを抑えるだけで、体内からウイルスを完全に排除できるわけではありません。
体調の悪化などで、再発する可能性があります。

まとめ

一度感染してしますと、再発を繰り返す可能性があります。
感染しないためにも、コンドームの使用で感染確率を減らすことができます。

尖圭コンジローマ

HPVというウイルスに感染し、鶏のトサカに似たようなものやイボのようなものができます。

ただし、感染していなくても似たようなものができたり、逆に尖圭コンジローマでもトサカとは違った形だったりする場合もあります。
疑わしいと思ったら医師の診断を受けてください。

症状

イボやカリフラワー、鶏のトサカのようなものができます。
痛みや痒みなどはほとんどありません。

特徴

潜伏期間は、約3週間〜8ヶ月と長期です。

感染経路は、性行為や粘膜の接触です。
4価以上のワクチンで予防することができます。当院でも取り扱いがありますので、事前に予防接種を受けることをおすすめします。

検査と治療

【検査】視診、もしくは患部のウイルス検査を行います。

【治療】治療は液体窒素による凍結療法と、塗り薬による治療を行います。

一度の治療で治らないこともあります。また、症状が治っても再発することもあります。
膣の奥や、サイズが大きくて治療が難しい場合などはレーザー治療が必要です。(他院での治療になります)

まとめ

自覚症状が乏しく、しばらく気づかないこともあります。

また、尖圭コンジローマか他のものかの判断が難しい場合もあります。
なかなか治らないこともあるので根気よく治療する必要があります。
予防できるワクチンがあるので、特に感染機会が多い方は予防接種を受けることをおすすめします。

HIV

いわゆるエイズ(AIDS: Acquired Immune Deficiency Syndrome)の原因となるウイルスです。
HIVに感染後にAIDSを発症します。

症状

初期は風邪やインフルエンザのような症状が出ます。

その後は一旦症状がない期間が続き、AIDSを発症します。発症するまでの期間は1〜10年以上と個人差が大きいです。

特徴

感染してから検査でわかるまでに4週間程度が必要になります。

感染経路は、性行為や粘膜の接触です。
特に、出血を伴いやすいアナルセックスやすでに性感染症に感染している場合に感染のリスクが高くなります。

検査と治療

【検査】スクリーニング検査というものを行い、陽性だった場合に確認検査を行います。

【治療】ウイルスを抑制する薬を使って治療しますが当院では治療は行なっておりませんので、専門の機関をご紹介いたします。

例えHIVに感染したとしても、正しく治療すれば生涯AIDSを発症することなく暮らせる可能性が高いです。

まとめ

感染確率を下げるためには、コンドームの使用も大切ですが他の性感染症にかかっていないということも重要です。
そのためにも、HIVだけでなく他の性感染症の検査も定期的に行いましょう。

B/C型肝炎

肝炎を引き起こすウイルスの感染です。

肝炎を放っておくと、肝硬変となって肝臓がんの原因になります。
また、劇症肝炎と言って急激な進行で最悪の場合死に至るケースもあります。

症状

倦怠感や食欲不振、体が黄色くなる黄疸といった症状があります。
初期は症状がなく進行することが多いです。

特徴

潜伏期間は1〜6ヶ月間と幅があります。

感染経路は輸血や注射器の使い回し、刺青など血液を介した経路が主です。
出血を伴った性行為や粘膜の接触でも感染のリスクがあります。

検査と治療

【検査】血液検査で抗原、抗体を調べます。

【治療】治療はウイルスを抑制する薬を使いますが当院では行なっておりませんので、消化器内科のある医療施設をご紹介いたします。

まとめ

血液検査で調べることができるのでHIVや梅毒と合わせて一度は検査することをおすすめします。