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- 2025.04.24
学校では教えてくれない性の健康管理
皆さんは「性の健康管理」について、どれだけ正確な知識をお持ちでしょうか?学校教育では十分に教えられないことが多く、多くの方が不安や疑問を抱えたまま大人になっています。
性の健康は私たちの生活の重要な一部でありながら、なかなか気軽に相談できるものではありません。思春期の子どもたちから大人まで、自分の体を大切にするための正しい知識を身につけることは、心身の健康を守るために不可欠です。
広島ウェルネスのカウンセラーとして日々多くの相談に向き合う中で、性に関する正しい知識があれば防げるトラブルや悩みがたくさんあることを実感しています。
この記事では、思春期の子どもに伝えるべき知識から、女性の体と向き合う方法、そして男性も知っておくべきパートナーとのコミュニケーションまで、専門家の視点から分かりやすくお伝えします。
あなた自身やあなたの大切な人の健康のために、ぜひこの記事を最後までお読みください。
1. 思春期の子どもに伝えたい!専門家が教える自分の体を大切にする性の健康知識
思春期は心と体の成長が急速に進む大切な時期です。しかし学校教育では、性に関する健康知識が十分に教えられていないことが多いのが現状です。子どもたちが自分の体を理解し、大切にする方法を知ることは将来の健康を守るために非常に重要です。
専門家によると、思春期の子どもたちに伝えるべき性の健康知識はいくつかあります。まず、体の変化について正確な情報を伝えることが大切です。男子であれば声変わりや体毛の増加、女子であれば月経の開始や体つきの変化など、それぞれの性別に起こる生理的変化について理解することで、不安を軽減できます。
日本産婦人科学会が発表しているガイドラインでは、10代からの性の健康管理の重要性が強調されています。特に女子は月経周期を記録することで、自分の体のリズムを理解する第一歩となります。専用のアプリや手帳を活用することで、体調の変化にも気づきやすくなります。
また、清潔さを保つための正しい方法も教えるべき重要なポイントです。過剰な洗浄は逆に体に負担をかけることもあり、適切な方法で清潔を保つことが大切です。国立成育医療研究センターの調査によると、不適切な洗浄方法が原因で皮膚トラブルを経験している若者が少なくないという結果が出ています。
性感染症の予防知識も欠かせません。厚生労働省の統計では、10代の性感染症の報告が年々増加傾向にあります。正しい知識を持つことで、自分自身を守る選択ができるようになります。
さらに、「自分の体は自分のもの」という意識を育てることも重要です。自分の体を大切にし、他者の体も尊重することを教えることで、健全な人間関係の土台となります。東京都が実施した調査では、性に関する正しい知識を持つ若者ほど、自己肯定感が高い傾向にあることが示されています。
専門家は家庭での対話を推奨しています。質問に答える姿勢を持ち、子どもが疑問を持ったときに安心して相談できる環境づくりが大切です。必要に応じて、小児科医や産婦人科医などの専門家に相談することも選択肢の一つです。
思春期の子どもたちに適切な性の健康知識を伝えることは、彼らの健康的な成長を支える大切な親の役割です。正確な情報と温かい対話を通じて、子どもたちが自分の体を尊重し、健康管理の重要性を理解できるようサポートしていきましょう。
2. 婦人科医が明かす「女性の体と向き合う方法」〜20代から始める性の健康管理のすすめ〜
女性の体は複雑で繊細なメカニズムを持っています。20代は将来の健康を左右する重要な時期であり、この時期から適切なケアを始めることで、後々の健康トラブルを未然に防ぐことができます。婦人科医の間では「予防医療」の重要性が強調されていますが、実際に婦人科を訪れる若い女性は少ないのが現状です。
多くの女性が「何も問題がないから」と婦人科検診を後回しにしがちですが、年に一度の検診は必須です。特に子宮頸がん検診は20代から受けるべき重要な検査で、早期発見できれば完治率が非常に高いことが医学的に証明されています。
また、女性ホルモンの変動を理解することも大切です。月経周期を記録するアプリを活用して自分の体のリズムを把握しましょう。「Clue」や「Flo」などのアプリは生理日だけでなく、体調の変化や精神状態なども記録できるため、自己管理に役立ちます。
不規則な生理や過度な痛みは「普通のこと」と諦めないでください。強い月経痛や出血量の変化は子宮内膜症や子宮筋腫などの兆候かもしれません。東京女子医科大学病院の調査によると、子宮内膜症患者の約7割が「我慢していた」と答えています。違和感があれば専門医に相談することが早期発見・治療につながります。
性感染症についての正しい知識も欠かせません。クラミジアや淋病などは無症状でも将来の不妊リスクを高める可能性があります。厚生労働省のデータでは、性感染症の約半数が20代で発症しているという現実があります。安全な性行為の実践と定期検査が重要です。
さらに、ストレス管理も女性の健康に大きく影響します。ストレスは生理不順やホルモンバランスの乱れを引き起こす要因になります。適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけましょう。特に鉄分、カルシウム、ビタミンDは女性に不足しがちな栄養素です。
婦人科受診のハードルを下げるために、国立国際医療研究センター病院や聖路加国際病院などの大規模医療機関では女性専用外来を設けています。初めての受診に不安がある方は、このような女性医師が対応している医療機関を選ぶのも一つの方法です。
自分の体と向き合い、変化に敏感になることが健康維持の第一歩です。20代から始める適切なセルフケアと定期的な専門医の診察が、将来の健やかな生活を支える基盤となります。
3. 男性も知っておくべき!パートナーと共に考える性の健康〜コミュニケーションから始まる幸せな関係づくり〜
性の健康管理は女性だけの問題ではありません。男性も自分自身の体と向き合い、パートナーとの関係性を大切にすることが重要です。特に日本では性教育が不十分なため、カップル間での適切なコミュニケーション方法を知らないまま大人になってしまうケースが少なくありません。
まず、パートナーとの対話の第一歩は「聴く姿勢」から始まります。相手の気持ちや体調を理解しようとする姿勢が、信頼関係を築く土台となります。「今日はどう?」と単純な質問から始めて、徐々に性に関する話題にも触れられる関係性を構築していきましょう。
また、男性も定期的な健康チェックが必要です。泌尿器科での検診は恥ずかしいと感じる方も多いかもしれませんが、性感染症の早期発見や前立腺の健康維持のためにも重要です。東京都内では男性専門クリニックも増えており、プライバシーに配慮した診察を受けられる医療機関も充実しています。
性の健康に関する正しい知識を持つことも重要です。インターネット上には誤った情報も多いため、厚生労働省のホームページや日本性感染症学会などの信頼できる情報源から学びましょう。また、パートナーと一緒に性教育のワークショップに参加するのも効果的です。
パートナーとの親密な関係において大切なのは、互いの同意と尊重です。「ノー」と言える関係性、相手の気持ちを尊重できる関係性こそが、長く続く幸せな関係の秘訣と言えるでしょう。
最後に、男性も含めた性の健康管理は、単に病気を予防するだけでなく、パートナーとの信頼関係を深め、互いを尊重し合う関係を築くための重要な要素です。恥ずかしがらずに向き合い、オープンな対話を続けることで、より充実したパートナーシップを育むことができるでしょう。