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    2025.03.20

    知っておくべき性感染症の基礎知識 – 早期発見の重要性

    # 知っておくべき性感染症の基礎知識

    • 早期発見の重要性

    性感染症(STI)は、性的接触によって感染する疾患群で、適切な知識を持つことが予防と早期発見につながります。この記事では、主な性感染症の症状や検査、そして早期発見の重要性について解説します。

    主な性感染症と初期症状

    クラミジア

    最も一般的な細菌性の性感染症です。感染しても約7割の女性と半数の男性は無症状のまま経過することがあります。症状が出る場合は、女性では不正出血や下腹部痛、男性では排尿時の痛みや尿道からの分泌物などが見られます。

    淋菌感染症

    男性では排尿痛や黄緑色の尿道分泌物が特徴的です。女性は症状が出にくく、おりものの増加や軽度の腹痛などが現れることもあります。

    梅毒

    初期段階では感染部位にしこりや潰瘍ができますが、痛みがないため気づかないことも多いです。放置すると全身に発疹が現れ、さらに進行すると神経系にも影響します。

    性器ヘルペス

    水ぶくれや痛み、かゆみが特徴で、初感染時は発熱や倦怠感を伴うこともあります。一度感染すると体内に潜伏し、免疫力が低下した際に再発することがあります。

    HIV感染症

    感染初期に発熱やリンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が現れることがありますが、風邪と間違われやすいです。その後、無症状期間を経て免疫不全へと進行します。

    早期発見の重要性

    性感染症の多くは早期に発見して適切な治療を受ければ、完治する可能性が高まります。例えば、クラミジアや淋菌感染症は抗生物質での治療が可能です。また、梅毒も早期であればペニシリン系抗生物質で治療できます。

    しかし、無症状のまま進行すると、以下のような深刻な合併症を引き起こす可能性があります:

    • クラミジア・淋菌:骨盤内炎症性疾患、不妊症
    • 梅毒:神経梅毒、心血管梅毒
    • 性器ヘルペス:再発性の痛みやストレス
    • HIV:免疫不全、日和見感染症

    また、一つの性感染症にかかると、他の性感染症にも感染しやすくなることがわかっています。特にHIV感染のリスクが高まることが知られています。

    定期的な検査の重要性

    性感染症の多くは無症状でも感染を広げる可能性があるため、性的に活動的な方は定期的な検査が推奨されます。特に以下の場合は検査を考慮しましょう:

    • 新しいパートナーとの関係が始まったとき
    • コンドームなしでの性行為があったとき
    • 性感染症の症状が見られるとき
    • パートナーが性感染症と診断されたとき

    検査方法について

    性感染症の検査は、保健所や性感染症専門クリニックで受けることができます。検査方法には以下のようなものがあります:

    • 血液検査:梅毒、HIV、B型肝炎などの検査
    • 尿検査:クラミジア、淋菌などの検査
    • 分泌物の検査:様々な細菌感染の検査
    • 視診・触診:目に見える症状の確認

    広島地域では、広島ウェルネスクリニックなどの医療機関で性感染症の検査や治療を受けることができます。プライバシーに配慮した環境で、専門的なケアを提供しています。

    予防方法

    性感染症の予防には以下の方法が効果的です:

    1. コンドームの正しい使用
    2. パートナー数を制限する
    3. アルコールや薬物の影響下での判断力低下に注意
    4. 定期的な検査の受診
    5. ワクチン接種(HPV、B型肝炎など)

    まとめ

    性感染症は早期発見・早期治療が何よりも重要です。症状がなくても感染している可能性があるため、リスク行動があった場合は積極的に検査を受けることをおすすめします。適切な知識を持ち、自分自身の健康を守るとともに、パートナーの健康も守りましょう。

    性感染症は誰もがかかる可能性のある疾患です。恥ずかしさから検査を避けることなく、健康管理の一環として前向きに捉えることが大切です。不安なことがあれば、専門の医療機関に相談することをためらわないでください。

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