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- 2025.03.18
知らぬ間に進行?無症状の性感染症と早期発見の重要性
# 知らぬ間に進行?無症状の性感染症と早期発見の重要性
性感染症(STD/STI)は、性的接触を通じて感染する疾患ですが、その多くは初期段階で症状が現れないことがあります。このことが、感染の拡大や健康への長期的な影響につながる大きな要因となっています。
無症状でも進行する性感染症の実態
クラミジア感染症は、最も一般的な性感染症の一つですが、感染者の約70%の女性と50%の男性が症状を示さないと言われています。無症状のまま放置すると、女性では骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こし、将来的な不妊リスクを高める可能性があります。
淋菌感染症も同様に、女性の約80%、男性の約10%が無症状のケースがあります。症状が現れないからといって、体内で感染が進行していないわけではありません。
HIV感染も初期段階では風邪に似た症状が出るだけで、その後数年間は無症状の時期が続くことがあります。この間にも免疫システムは徐々に弱まっていきます。
早期発見が重要な理由
性感染症の多くは早期発見・早期治療が非常に重要です。早期に適切な治療を受けることで、合併症のリスクを大幅に減らすことができます。
例えば、梅毒は初期段階で治療すれば比較的簡単に治療できますが、放置すると心臓や脳などの重要な臓器に深刻な障害をもたらす可能性があります。
また、一部の性感染症は他の感染症にかかるリスクを高めます。例えば、性器ヘルペスや梅毒に感染していると、HIVに感染するリスクが2〜5倍高まるという研究結果もあります。
定期的な検査の必要性
自覚症状がないからといって安心はできません。性的に活動的な方は、定期的に性感染症の検査を受けることをお勧めします。特に、
- 新しいパートナーができた時
- 複数のパートナーがいる場合
- コンドームを使用せずに性行為を行った場合
などは、検査を検討すべきタイミングです。
広島ウェルネスクリニックでの検査について
広島ウェルネスクリニックでは、プライバシーに配慮した性感染症検査を行っています。無症状の段階から定期的に検査を受けることで、自分自身の健康を守るだけでなく、パートナーへの感染拡大を防ぐことにもつながります。
検査は簡単で、多くの場合、尿検査や血液検査で行うことができます。結果が陽性であっても、早期発見であれば治療は比較的容易です。
まとめ
性感染症は無症状でも進行し、長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。定期的な検査は、自分自身とパートナーの健康を守るための重要な習慣です。「知らぬ間に」という事態を避けるためにも、適切なタイミングでの検査をぜひ検討してください。
健康への不安や検査についてのご質問がある方は、専門医に相談することをお勧めします。早期発見・早期治療が、より健康的な未来への第一歩です。