広島ウェルネスクリニック

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    淋菌

    点滴による治療を行います。
    飲み薬による治療もございますが、治療効果が出にくいことがあるため点滴治療をお勧めしております。

    クラミジア

    飲み薬で治療します。
    1回の内服で治療するお薬と、1週間の内服で治療するお薬があります。

    マイコプラズマ/ウレアプラズマ

    飲み薬で治療します。
    1回の内服で治療するお薬と、1週間の内服で治療するお薬があります。

    梅毒

    初期の梅毒であれば、1回の注射で治療できます。(現在、取扱中止しています)
    お薬の内服の場合は、4週間の内服が必要になります。
    当院では保険治療と同等のペニシリン系の飲み薬に加えて、アメリカなどでは主流の飲み薬もございます。
    現在、ペニシリン系の飲み薬が入手困難であり、同等の効果のあるビブラマイシンでの治療を行っております。

    性器ヘルペス

    飲み薬で治療します。
    再発で症状が少ない場合は塗り薬で治療します。

    尖圭コンジローマ

    液体窒素による凍結療法を行います。外用薬を併せて使用することをお勧めしています。
    複数回の治療が必要になることもありますので、根気よく治療する必要があります。

    カンジダ

    膣錠で治療します。
    飲み薬での治療もできます。

    トリコモナス

    飲み薬で治療します。
    膣錠での治療もできます。

    細菌性膣症/細菌性膣炎

    膣錠で治療します。
    飲み薬での治療もできます。

    亀頭包皮炎

    塗り薬で治療します。

    予防

    最も簡便で効果が高い方法はコンドームの使用です。
    その他にも、ワクチン接種やDoxy PEPという手段があります。
    費用に関しましては、料金案内をご覧ください。

    ワクチン接種

    性感染症の中でもHPVとHBV(B型肝炎ウイルス)はワクチンによりかなりの確率で予防することができます。
    また、髄膜炎菌B型ワクチンで淋菌が約50%予防できるとされています。(海外品のため現在取り扱いなし)

    HPV

    HPVというウイルスを予防するワクチンです。尖圭コンジローマと子宮頸がんを予防することができます。
    すでに感染している場合は効果がありませんのでご注意ください。

    3回の接種が必要です。初回、2ヶ月後に2回目、初回から6ヶ月後に3回目を打つのがおすすめです。(2回目は最短1ヶ月後、3回目は2回目から最短3ヶ月後に接種可能です。)

    ガーダシルは子宮頸がんの70%、シルガード9は子宮頸がんの90%を予防できるとされています。

    HBV

    2016年10月より定期接種になりました。つまり、2016年4月1日以降に生まれた方は無料でワクチン接種を受けることができます。
    しかし、それ以前に生まれた方はご自身で予防接種を受ける必要があります。

    ワクチンは最低3回打つ必要があります。3回打つことで、効果は20年以上続くと言われています。ただし、個人差があり、3回の接種で抗体がつかない場合もあります。
    1回目のおよそ1ヶ月後に2回目、1回目から4〜5ヶ月後に3回目を接種します。

    Doxy PEP

    Doxy PEP(Doxycycline Post-Exposure Prophylaxis)は、ドキシサイクリンというお薬を使うことで、性感染症(性病)を予防しようという方法です。暴露後予防と言われ、性交後の72時間以内にドキシサイクリン(ビブラマイシン®)を内服することで、梅毒、淋病、クラミジアなどの性感染症の感染リスクを軽減することがわかってきました。
    参考(英語論文):https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2211934

    PEPとPrEP

    PEPに似たものにPrEP(Pre-Exposure Prophylaxis)というものがあります。こちらは暴露前予防で、主にHIVで行われている予防方法です。抗ウイルス薬をリスクのある性行為の前後に飲むことでHIVの感染率を80〜90%減少させる効果が期待できます。

    期待される効果

    Doxy PEPの主な効果は、性行為後の性感染症の予防です。この治療法を使用することで、梅毒、淋病、クラミジアなどの感染リスクが低減されるとされています。2022年の国際エイズ学会の発表によると、梅毒の予防効果は87%、クラミジアは88%、淋病は55%と報告されています。
    別の報告では2/3程度というものもあるので大体60〜90%程度は効果があると考えられます。
    2022年7月の国際エイズ学会での発表(英語です)
    参考(英語論文):https://www.aidsmap.com/news/jul-2022/taking-antibiotic-after-sex-cuts-stis-two-thirds-doxypep-study-finds)

    淋菌に関しては効果がやや落ちるので、ワクチン接種も併せて行うことが推奨されます。
    髄膜炎菌B型ワクチンによって淋菌の感染率を約50%下げると言われています。(現在取り扱いはございません。)

    飲み方と注意点

    Doxy PEPの飲み方は、性行為後72時間以内にドキシサイクリン(ビブラマイシン)を200mg内服することです。内服のタイミングが重要であり、72時間以内に内服しないと効果が低下する可能性があります。理想としては性行為後24時間以内です。

    また、内服後に腹痛、下痢、吐き気などの副作用が現れる場合があります。元々副作用の少ないお薬ですが、通常のドキシサイクリンの内服量よりもやや多いこともあり、副作用はやや出やすくなります。

    すでに感染している場合は、細菌の耐性化を促す可能性があります。そのため、予防薬使用時に感染していないかの検査が必要になります
    (1ヶ月以内に当院での検査で陰性、もしくは陰性がわかる検査結果を持参していただければ代用可能です。)

    また、抗菌薬(抗生物質)を日常的に飲むことも細菌の耐性化の観点から推奨されません。
    そのため、当クリニックでは一度の診察で1~2回分のDoxy PEPしか処方しておりません。