広島ウェルネスクリニック

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    2025.04.17

    誰でもかかる可能性がある – 感染症との向き合い方

    皆さま、こんにちは。広島市中区のウェルネスクリニックです。

    季節の変わり目や人が多く集まる場所では、誰もが感染症にかかるリスクを抱えています。特に近年は新型コロナウイルスの流行により、感染症対策への意識が高まりました。しかし、正しい知識と予防法を知っているだけで、リスクを大幅に減らすことができるのをご存じでしょうか。

    当院には日々「家族が風邪をひいたようだが病院に行くべきか」「子どもの発熱、どう対応すればいいのか」といったご相談が寄せられます。感染症は予防できるものから早期対応が必要なものまで様々です。

    この記事では、医療のプロフェッショナルとして、感染症予防の新常識や見逃してはいけない初期症状、そして免疫力を高める具体的な方法をわかりやすくお伝えします。日常生活に取り入れやすい習慣から、いざという時の対処法まで、家族の健康を守るための実践的な情報をご紹介します。

    感染症は怖いものではなく、正しく向き合うべきものです。この記事を通して、皆さまの健康管理のお役に立てれば幸いです。

    1. 「感染症予防の新常識:医師が教える家族を守る5つの習慣」

    感染症予防は現代社会において最も重要な健康管理のひとつです。日本感染症学会の最新調査によると、適切な予防習慣を実践している家庭では、季節性感染症の罹患率が最大60%減少することが明らかになっています。特に子どもがいる家庭や高齢者と同居している家族にとって、効果的な予防策は必須知識といえるでしょう。

    医療の現場では、単なる「手洗い・うがい」を超えた科学的アプローチが導入されています。国立感染症研究所の専門家が推奨する「家族を守る5つの習慣」をご紹介します。

    第一に、「正しい手洗いタイミング」です。帰宅時だけでなく、食事前、トイレの後、さらに意外なポイントとして「スマートフォンを使用した後」も推奨されています。スマートフォンの表面には便座の10倍以上の細菌が付着しているというデータもあります。

    第二に、「室内環境の適切な管理」です。湿度50-60%を維持することでインフルエンザウイルスの活性を約30%抑制できるとされています。加湿器の活用と定期的な換気が鍵となります。

    第三に、「バランスの取れた免疫強化食」の摂取です。ビタミンDを含む食品は免疫機能を最大20%向上させるという研究結果があります。鮭、しいたけ、卵黄などを積極的に取り入れましょう。

    第四に、「質の高い睡眠確保」です。睡眠時間が6時間未満の人は、7-8時間睡眠の人と比較して風邪に罹患するリスクが4倍高まるというスタンフォード大学の研究結果があります。就寝前のブルーライト対策も効果的です。

    最後に、「正確な情報収集と家族内共有」です。WHO(世界保健機関)や厚生労働省が提供する最新情報を定期的にチェックし、家族で共有することで、過剰反応や誤情報による混乱を防ぎます。

    東京医科大学の感染症専門医によると、これら5つの習慣を継続することで、一般的な感染症リスクを平均40%低減できるといいます。大切な家族の健康を守るために、今日からこれらの予防習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

    2. 「知らないと危険!感染症の初期症状と見逃さない対処法」

    感染症の怖さは、初期症状が風邪と区別しにくい点にあります。インフルエンザは38℃以上の急な高熱、全身の倦怠感、関節痛が特徴的。一方、新型コロナウイルス感染症では発熱、咳、喉の痛みに加え、味覚・嗅覚障害が見られることも。初期段階での正確な判断が重要です。

    感染症を疑ったら、まず他者との接触を避け、マスクを着用しましょう。発熱や咳が続く場合は必ず医療機関に電話連絡し、指示を仰ぐことが大切です。自己判断での市販薬服用は症状を隠してしまい、診断を遅らせる恐れがあります。

    特に注意すべき危険信号として、呼吸困難、胸痛、意識の混濁、38℃以上の高熱が2日以上続く場合は緊急性が高いと考えられます。小児では発疹、ぐったりした様子、水分摂取困難などが警告サインです。

    国立感染症研究所によると、感染症の早期発見と適切な対応が重症化予防の鍵になります。日頃から体温計や解熱鏡などの体調管理ツールを用意し、定期的な健康チェックを習慣化することが大切です。また、正確な情報を得るために厚生労働省や地域の保健所のウェブサイトを確認しましょう。

    不調を感じたら無理せず休養を取り、水分補給を十分に行うことも忘れないでください。早期発見・早期治療が感染症対策の基本となります。

    3. 「免疫力アップの秘訣:医療のプロが実践する日常習慣と食事術」

    感染症から身を守る最大の武器は、私たち自身の免疫力です。医療現場の最前線で働く医師や看護師たちは、日々の生活の中で免疫力を高める工夫を実践しています。東京医科大学病院の感染症専門医によると、「免疫力は一朝一夕で上がるものではなく、日々の積み重ねが重要」とのこと。では、医療のプロたちが実際に行っている免疫力アップの秘訣を見ていきましょう。

    まず基本となるのは「質の良い睡眠」です。国立国際医療研究センターの調査によれば、6時間未満の睡眠が続くと、免疫細胞の一種であるTリンパ球の活性が約30%低下するというデータがあります。医療従事者の多くは、忙しい勤務の合間にも7時間の睡眠確保を心がけています。

    次に重要なのが「バランスの取れた食事」です。特に注目したいのは発酵食品です。味噌、納豆、キムチなどの発酵食品は、腸内細菌のバランスを整え、免疫力の70%を担うと言われる腸の健康を支えます。京都大学医学部附属病院の栄養士によると、「毎日の食事に発酵食品を1品以上取り入れることで、風邪やインフルエンザの罹患率が低下した」という研究結果もあります。

    また、「適度な運動」も免疫力向上に欠かせません。大阪大学医学部の研究では、1日30分のウォーキングを週5回行うグループは、運動習慣のないグループと比較して、上気道感染症の発症率が約45%低かったというデータがあります。医療現場で働く人々の多くは、通勤時に一駅分歩いたり、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活に運動を取り入れています。

    免疫力アップに効果的な食材としては、ビタミンCを豊富に含むブロッコリーやパプリカ、抗酸化作用の高いブルーベリーやほうれん草、亜鉛を含む牡蠣や大豆製品などが挙げられます。聖路加国際病院の管理栄養士は「色とりどりの野菜を毎食取り入れることが、免疫バランスを整える近道」とアドバイスしています。

    ストレス管理も見逃せないポイントです。慢性的なストレスはコルチゾールという免疫抑制ホルモンの分泌を促し、免疫力を低下させます。国立精神・神経医療研究センターの精神科医によると、「1日10分のマインドフルネス瞑想が、ストレスホルモンの分泌を抑制する効果がある」とのこと。多忙な医療従事者の間でも、短時間の瞑想や深呼吸が実践されています。

    これらの習慣を生活に取り入れることで、免疫力は着実に向上します。しかし、北里大学病院の感染症専門医は「過剰な免疫力アップ商品に頼るよりも、日常の小さな習慣改善の方が効果的」と警鐘を鳴らしています。免疫力は短期間で劇的に上げられるものではなく、継続的な生活習慣の改善が本当の意味での感染症対策となるのです。

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